よく“人のことはその人自身にしかわからない”と言いますが、実は自分のことを知るのもなかなかに難しいことなのです。特に心や気持ちというのは目に見えません、体と違って傷がついても血がにじむわけではなく、傷みを伴うわけではありません。傷みがないからこそ、苦しさや辛さを溜め込んでしまい、結果として体にその傷みが表出するというのはよくあることです。メンタルヘルスといわれる心のやまいはまさにこれに当てはまるもので、うつ病も同じものといえるでしょう。自覚があってもなくても、うつ病にたいする知識を持っていたほうが良いのは当然ですし、自分自身の心の状態を第三者的視点で理解するというのもまた重要です。とはいえ定期的に病院に通院するのには時間もお金もかかります、そこで活用したいのが自宅でできるストレスチェックです。こうしたチェックは雑誌などの書籍やインターネットなどで誰でも簡単に利用できるものといえるでしょう。だいたいはチェックボックス式のテストになっており、当てはまる項目にチェックを入れて最終的にストレス状態や、うつ状態を診断するという方法です。個人情報を入力するものはほとんどなく、結果が周囲に知られないという点を考えても、最も気軽にできる方法の一つです。こうしたチェックテストはいくつかジャンルがあり、ストレス度合いを測るもの、うつ状態を測るもの以外にもいろいろな項目が用意されています。あくまで基準、ひとつの目安という間隔で生活の中に取り入れてみるのも良いかもしれません。自分の心を守れるのは自分だけです、大きな傷がつかないように日頃から丁寧にケアすることを意識づけたいものです。自宅でパソコンやスマホを使ってうつ病かどうかチェックテストを利用してみたら、意外な結果がでたというのはよくあることです。1番良いのは自分が想像していたとおり“問題なし”の状態だったというケースでしょう。この結果はつまり、今の生活でストレスとリラックスの均整が取れているということで、心身共に改善すべき点がないと言いかえられます。次に“自分が想像していたよりも良い結果だった”場合ですが、結果だけを見て安心するのは危険かもしれません。チェックテストの中には信頼性が低いものもあり、ただしい結果が出ていないこともあります。また、自分の状態を5段階で評価するようなテストの場合、判断がつけられずに“どちらともいえない”ばかりを選んでいると、結果が正しく導けないということもあるのです。こうした場合は異なるテストを利用するか、あるいは「少しネガティブに考えすぎていたかも」と少し自分を落ち着かせてみるとよいかもしれません。最後に“自分が想像していたよりも悪い結果だった”というような場合です。もちろん、結果を見て落ち込む必要はありませんが、自分の心が強いストレスを感じて苦しんでいる可能性は感じたほうがよいかもしれません。逆にいえば、この状態で気づけたというのはラッキーだと発想を転換させ、早い段階で病院の扉を叩けて良かったと考え直すのも良いでしょう。もちろん病院ではうつ病かどうかを判断する正規のチェックテストが利用できます。不安が拭い去れないようなときや、自分の状態が心配な時は病院へ訪れて診察とテストを受けてみるのもいかがでしょうか。
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